2000年07月03日
JPO、川崎のHDPE設備を手直し増強へ
続いて大分の生産体制も大幅に改善
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン

 日本ポリオレフィンは今年9月から10月にかけて川崎工場で実施するポリエチレンプラント群の定修時に、同工場内のHDPEの第2号機を手直し増強する。
 現在、同工場では年産4万5,000トン能力の第1号機と同11万トンの第2号機が稼動中である。そのうちの第2号機の生産能力をデボトルネッキングによって同2万トン分拡大する計画。
 完工後の同社のHDPEの総設備能力は、大分工場分を合わせて同35万5,000トンとなる。
 同社では、これに続いて大分工場でもHDPEの生産体制を大幅に改善することにしている。現在の3系列・4リアクター体制を2系列・5リアクターシステムに変えて全体の生産コストの合理化を図るとともに、総生産能力を同じく同2万トン増やす。また、この際に3段リアクターを採用することで品質の一層の向上も実現するとしている。3系列を2系列に変えるための“繋ぎ込み”の工事は先の定修時に完了しており、新リアクターの設置工事は秋の定修時に実施する計画。新体制による本格操業は来年春からを予定している。