2000年06月30日
中国政府、BASFとSINOPECの南京石化コンビナート計画を承認
年内にも着工/2004~2005年めどに生産開始
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは30日、同社とSINOPECの南京石油化学コンビナート計画を承認した、と発表した。両社で5月19日にFS(事業化調査)結果を提出していたもので、エチレン年産60万トン設備を中心に2004~2005年の生産開始を目指す。
 両社は、今回の承認を受け30日付けで、ドイツのベルリンにおいて合弁事業契約を締結する予定で、早期に合弁会社を設立、年内にも建設準備に着手する方針。
 なお今回の計画は、中国政府が承認したプロジェクトとしては初の世界スケールの設備となり、総投資額26億米ドルに上る。また、主要製品の生産能力は下記の通りで、合計170万トン規模の化学品を生産、輸入品からの代替を狙う考え。

南京石油化学コンビナート計画主要製品生産能力(単位:トン/年)
▽エチレン            600,000
▽芳香族抽出設備         300,000
▽LDPE(低密度ポリエチレン) 400,000
▽エチレングリコール       300,000
▽アクリル酸           160,000
▽アクリル酸エステル       215,000
▽オキソアルコール        250,000
▽蟻酸               50,000
▽プロピオン酸           30,000
▽メチルアミン           30,000
▽ジメチルホルムアミド       30,000