2000年06月30日
バイエル、韓国のSewonエンタープライズ買収~アジアのPCシート事業強化
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:DSM、バイエル

 独バイエルはドイツ現地時間の29日、アジアにおけるPC(ポリカーボネート)シートビジネスを強化するため、韓国のSewonエンタープライズを買収、する、と発表した。将来的には社名をバイエルSewonとする予定で、買収手続きは韓国当局の承認を経て、今月中に完了する見通し。
 Sewon社の1999年度売上高は1,800万ユーロ(約18億円)で、従業員は約60名。樹脂シートメーカーとして、PCのほか、PMMA(メタクリル樹脂)、PVC(塩ビ樹脂)などのシートを手がけている。販売先は、韓国国内の建設業を中心で、このほか近隣の極東市場向けも増えており、韓国国内においてPCシートで40%のシェアを有している。
 バイエルはPCシートをグローバルに拡大する戦略を進めており、昨年オーストラリアのLaserliteや、米国のDSM Sheffield Plasticsを買収した。さらに7月1日からは、Rohm GmbH Chemische FabrikとDarmstadtの3社による合弁会社Makroform GmbHがスタートする。これらの結果、バイエルは、世界の主要経済地域にPCシートの生産拠点を構築することになるとしている。