2000年06月29日 |
小型焼却炉でのプラの処理、現状では問題なし |
プラ協、12社の炉のダイオキシン濃度測定結果をまとむ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会 |
プラスチック処理促進協会は先に実施した小型焼却炉およびダイオキシン触媒の動向調査の結果を29日に明らかにした。 小型焼却炉の動向調査は、最近同協会に対して、安心して使用できる小型焼却炉がないかどうかを問い合わせてくるプラスチックユーザー企業が増えてきている点を踏まえて、ダイオキシン対策型の小型焼却炉を手がけている企業の中の12社を対象に現状を調べたもの。 一方のダイオキシン触媒の動向調査も、同様にプラスチックの需要業界の間にダイオキシン類の低減に関する関心が急速に高まっている点を睨み、関連企業4社を対象に開発状況を調べたもの。 それによると、小型焼却炉に関しては、開発中のものはほとんどがガス化燃焼方式の焼却炉で、いわゆる“燃焼の3T”とされる高い燃焼温度、高温での十分な滞留時間、未燃ガスと空気との良好な混合攪拌燃焼--の三つの条件をきちんと備えた炉が多いことが把握できたという。また、実際のダイオキシン類の測定値はほとんどが新設炉に適用される5ng/立方メートルをクリアして一桁低い値であったとされる。中型焼却炉の排ガス処理設備着きの炉の場合は0.1ng以下であった。 同協会では、こうした結果から、“焼却3T”によって安定的な完全燃焼を実現すれば、焼却炉の規模の大小に係わらずダイオキシン類濃度は非常に小さいものであることが分かった、と論評している。 片や、ダイオキシン触媒については、現在使用されているのは主として脱硝触媒より派生したハニカム方式の触媒であることが判明したと述べている。 |