2002年02月22日
三井化学、浮島ポリプロとの購入契約3月末解消
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は4月1日付で「三井住友ポリオレフィン」の営業活動がスタートするのを機に、3月末限りで浮島ポリプロとのポリプロピレン購入契約を解消する。
 
 浮島ポリプロは1988年、日石化学と当時の三井石油化学、三井東圧化学との3社共同出資(ほかに共販会社の三井日石ポリマー)によって設立され、三井石化のハイポール法によって日石化学浮島工場内にポリプロ設備を完成、運営してきた。
 
 そのご共販会社の解散や三井両社の合併などがあり、99年4月には三井化学が資本撤退したため、現在浮島ポリプロは日石化学の100%子会社となっている。三井化学は同社の年産9万5,000トン設備から3分の1に当たる3万3,000トンを引き取り、グランドポリマーを通じて販売してきた。
 
 三井化学は現在、市原工場に22万1,000トン、高石に25万1,000トン、堺に12万トンのほか、宇部ポリプロから出資見合いで7万8,000トンのポリプロを引き取っており、供給能力は合わせて67万トン。2003年9月にはS&Bによる大型プラントを完成する予定だが、その以前に浮島ポリプロとの契約を解消しても需要家への供給に影響はないとしている。