2000年06月27日
京葉ポリエチレンに中国からHD輸出引合い
国内需給、市況動向見て対応
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:チッソ、丸善石油化学

 京葉ポリエチレンは千葉地区にある両親会社(丸善石油化学、チッソ)のHDPE(高密度ポリエチレン)がそれぞれ定修を終え、操業再開したが、中国からの輸出引合いが増えているため、再開後は高率操業を続ける方針である。 中国は毎年石化品を大量に輸入しており、HDPEも昨年の輸入量は96万2,000トンに達している。このうち韓国からは43万6,000と、約45%輸入している。日本は15万4,000トンで第2位。しかし、6月以降韓国からの輸入がストップしたため、この分の引合いを日本を含むアジア各国に寄せてきたとみられる。
 同社はこれまで中国には特定のユーザーをもち、コンスタントに輸出してきたが、これらのユーザーから増量の申し入れがきているため、国内需給や市況動向を見ながらできる限り応じたいとしている。