2000年06月23日
三井化学、PTA需要および採算面から減産を検討へ
ポリエステル減産、PX価格値上げ動向に注視
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、PTA(高純度テレフタル酸)について、需要面および採算面から減産の本格検討を開始した。
 PTA需給については、依然として中国向け引き合いが好調なことからタイト感が続いている。しかし、台湾、韓国でのポリエステルメーカが相次いで減産を実施、これら各国での引き合いが減少が周辺各国への波及することが懸念されている。
 同社では、国内では岩国大竹工場で今月はNo1系列の定修を実施していることもあり、他系列は通常の稼働となっており、インドネシアのAMI、タイのSMPCなどでも底堅い需要から堅調に推移している。しかし、需要見合いの生産・供給体制を堅持する方針から、需要動向に注視していくとするもの。
 一方、採算面では原料のPX(パラキシレン)の値上げが打ち出されているが、PTAとして吸収できない場合には、減産もやむを得ないとしており、7月以降の価格推移に注視していくことになるとしている。