2002年02月22日
PVCの1月の出荷、前年同月の94.7%に
生産も大幅減で在庫は93.7%に縮小
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が22日に明らかにしたところによると、塩ビ樹脂(PVC)の1月の総出荷数量は17万7,207トンとなった。前年同月の実績を5.3%下回っている。
 これには、消費量が最も多い硬質用の需要不振の継続に加えて電線その他用の需要の一層の縮小が大きく影響している。ただし、輸出は前年を大きく上回っている。
 一方の総生産量も前年同月を大きく下回った。総生産量は17万7,597トンで8.1%減となっている。この結果、同樹脂の月末在庫は同6.3%減の10万1,112トンに縮小した。
 
 PVCの1月の出荷のうちの国内向けは11万2,021トンで、前年同月を14.4%下回っている。引き続き大幅な減少となったわけで、この結果、同樹脂の対前年同月比縮小率は6ヵ月連続で2けたとなった。内訳は、硬質用が6万140トンで同14.7%減、軟質用が3万2,509トンで同9.3%減、電線その他が1万9,372トンで同20.9%減となっている。
 一方の輸出は6万5,186トンで同16.0%増となった。最近ではめずらしく高い伸び率となっている。これは、中国からの引き合いと需要が一層活発になってきたのに加え、同国向けの価格の改善も進んできたことによるもの。2月に入っても中国からの引き合いと発注は活発で、オファー価格も引き続き上昇している。したがって、2月の船積み量はさらに増えると見られている。

 また、同協会が同日明らかにした塩ビモノマー(VCM)の1月の出荷実績は25万3,556トンで前年同月を1.2%上回った。わずかとはいえ前年を上回ったのは、PVC同様に輸出が大幅に増えた(39.4%増)ことによる。PVC用の国内出荷は18万1,578トンで7.1%減となった。その他を加えた国内向け出荷総量は18万5,601トンで8%減である。
 PVCとVCMの生産・出荷実績は別表の通り。
http://www.c-nt.co.jp/data/pvc/2001pvc.html"">
2002年塩ビ樹脂生産出荷実績
http://www.c-nt.co.jp/data/pvc/2001vcm.html"">
2002年塩化ビニルモノマー生産・消費・在庫実績

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