2000年06月22日
東ソー、東ソー・アクゾを100%子会社化
アクゾ・カシマはアクゾノーベルが100%子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは22日、同日付けで蘭・アクゾノーベルとの合弁会社である東ソー・アクゾを同社が100%子会社化、アクゾ・カシマをアクゾノーベルが100%子会社化した、と発表した。
 東ソー・アクゾは資本金5億円、それまでの出資比率は50%:50%で、歯磨き用研磨剤として用いられる第二燐酸カルシウム、合成ゴム、PPおよびPEなどの合成樹脂の重合触媒、医農薬向け有機中間体などの製造販売を行っている。とくに有機中間体事業では同社のファイン・ケミカル事業と深い関わりを持っている。
 一方、アクゾ・カシマは、資本金20億円、それまでの出資比率は30%:70%で、自動車タイヤ用加硫剤の製造・販売や電磁波測定事業などを行っている。これらの事業は同社との関連は薄く、工場が鹿島に立地している点からも持ち株比率30%の意味合いは小さくなっている。こうしたことから両社が各々の事業分野へ集中し効率化を図ることで意見が一致、今回の決定となったもの。
 両社では、製品供給や技術協力を中心に引き続き緊密な関係を維持することで合意しており、オランダでの合弁会社デミランをはじめ様々な分野における協力関係は従来通り続けるとしている。
 なお、社名については近々正式決定するとしている。