2002年02月21日
日石三菱、マレーシアのサラワク・ガス田生産設備着工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱商事

 日石三菱は21日、同社の石油開発部門である日本石油開発が出資している日石サラワク石油開発(甲斐勝社長)が、マレーシア・サラワク沖SK-8鉱区内のジンタン・ガス田でガス生産設備の建設に着手、開発段階に移行した、と発表した。

 日石サラワク石油開発は1991年8月、同鉱区のプロジェクト会社として設立。探鉱の結果、翌92年にジンタン・ガス田を発見した。

 同ガス田では2003年第3四半期からのガス生産を予定。生産能力は最大約1,900万立方メートル/日の見込み。投資額は約9,200万ドル(約120億円)で、資金は国際協力銀行などから調達する。
 
 ジンタン・ガス田における同社の権益は37.5%で、オペレーターのシェルが37.5%、残りの25%はマレーシア国営石油会社ペトロナスの子会社(チャリガリ)が保有している。
 
 同ガス田で生産されるガスは、現在開発を行っているSK-10鉱区内のヘラン・ガス田とともに、海底パイプラインでサラワク州ビンツルに輸送し、マレーシアLNGティガ社で液化したあと、需要家へ供給される。
 
 マレーシアLNGティガ社は、ペトロナス、日石三菱、シェル、三菱商事などによる合弁会社で、現在2系列のLNG液化プラント(1系列当り年産340万トン能力)を建設中。2002年末完成の予定となっている。