2000年06月19日
LGダウPC、予定通り来年7月にPC6万5,000トン設備が完成
アジアにおける汎用グレード生産拠点の位置付け
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友ダウ

 LGダウ・ポリカーボネートは昨年9月末からPC(ポリカーボネート)生産設備の建設を進めているが、工事は順調に進んでおり、予定通り来年7月に第1期年産6万5,000トンが完成する見通しだ。稼動により輸入品を代替するとともに、ダウグループのアジアにおける汎用グレード生産拠点に位置付けられることになる。
 同社の計画は、LG化学の麗川石油化学コンビナート内に年産6万5,000トン系列を2基建設するもので、昨年9月27日、第1期設備の着工を発表した。完成は2001年7月の予定で、試運転を経て秋には稼動する見通し。ダウグループは現在、ドイツ(年産10万5,000トン)、米国(7万5,000トン)および日本(住友ダウ、4万7,000トン)の3拠点を有し、合計22万7,000トンの生産能力を有している。このためLGダウの第1期完成により29万2,000トン、時期は未定ながら第2期が完成すると35万7,000トンに拡大する。
 またLGダウはアジア地域における汎用グレードの生産拠点に位置付けられるため、現在、既存3拠点から行っている日本および日系向けを除くアジア地域への供給を代替することになる。PCの需給は、アジア地域中心に世界的にタイトバランスで推移しており、特に住友ダウは今春から年間1万トン規模でディスクグレードの生産を開始したこともあって、生産が追いつかない状況にあるが、来年夏にはこうした状況もいくぶん緩和されると見ている。

http://www.c-nt.co.jp/news/dow_pc.html">ダウグループのポリカーボネート生産体制