2000年06月15日 |
厚生省の塩ビ手袋自粛、「日本では生産していない」 |
製造業界関連団体のコメント |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:可塑剤工業会 |
厚生省は14日、塩ビ製手袋を使った調理食品から高濃度の可塑剤(DOP)が検出されたとして、都道府県や百貨店協会などに使用自粛を求める通知を出したが、「日本では塩ビ製使い捨て手袋は製造されていない」と、製造業界側の受け止め方は冷静なようだ。 日本ゴム・ビニール手袋工業会(加盟23社、会長は平健一郎アトム社長)の話 「ご指摘のあった使い捨て型の塩ビ手袋は日本では全くつくっていない。いま市場に出ているのは99%が台湾メーカーの製品といっていい。私たちとしては、薄い手袋が必要な人には代替品を奨めるぐらいしか対応のしようがない。代替品としては天然ゴム製や合成ゴム製のニトリル手袋、ポリエチレン製がある。ただ破れやすいなど、品質や値段に差があるので選んでお使いただくようにしたいと思っている」 また、塩ビ食品衛生協議会では「たまたま来週総会を開く予定なので、対応策などはそのときに検討することになると思う。当協議会だけでなく、可塑剤工業会、日本ビニル工業会、塩化ビニル工業・環境協会など関係各団体ともよく協議し、問題が生じないよう徹底していきたい」といっている。 |