2000年06月15日
中国の韓国品PE輸入規制で、PVCへのシフト進む
電線被覆、フィルム分野で、需給タイト化へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 今月に入って中国からのPVC(塩ビ樹脂)引き合いが回復しているが、中国当局の韓国のPE(ポリエチレン)輸入禁止措置によって、電線被覆、フィルム分野を中心にPEからPVCにシフトする動きが出始めており、一段と引き合いが活発化している。
 業界筋によると、今月に入り中国の在庫整理が進んだこともあり、4月以降低迷していた中国のPVC輸入も3月レベルに回復していたが、先週7日の韓国PE輸入禁止措置の発動後、一段と引き合いが強まっている。とくに電線被覆分野では、既存のPEをPVCに置き換えて対応する動きが出始めており、フィルム分野でもPVC製の増産を検討する動きとなっている。
 日本メーカーへも引き合いがきているものの、先月末から信越化学、鐘淵化学など大手メーカーの定修が実施されており、供給余力がないこともあり一転して需給タイト化が進んでいる。