2000年06月13日
通産省、京葉エチレンの「4年定修」認定へ
60万トン新鋭プラント、省内手続き終る
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学、丸善石油化学、三井化学、三菱化学

 通産省は丸善石油化学から申請のあった、五井・南地区のエチレン4号機(京葉エチレン)の「4年定修」について、技術上の基準に適合していると判断、認定手続きに入った。今週中か、遅くとも来週初には大臣認定書を手渡す。
 
 エチレンなど高圧ガス設備の定修(運転停止検査)間隔は、従来2年となっていたが、平成9年4月の新法(高圧ガス保安法)施行により、自主保安体制の確立を前提に一定条件の下で4年間は運転停止検査をしなくてもよいことになった。このため、京葉エチレンの運転を受けもつ丸善石油化学では保安管理や運転技術面など認定要件を整え、当局に申請していた。同プラントはエチレン年産60万トン能力、ルーマス法により1994年に完成した、わが国最新鋭のエチレン設備で、製品は丸善石化が50%のほか共同出資している住友化学、三井化学の両社にも25%ずつパイプで供給している。
 わが国石油化学業界で「4年定修」の認定を受けるのは、三菱化学・水島(平成10年12月)、三井化学・市原(11年2月)、住友化学・千葉姉ヶ崎(11年6月)に次いで4番目となる。