2000年06月09日
ダイセル化学、米国独禁法集団訴訟問題が解決
カリフォルニア州、和解金250万ドルで調印
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル化学

 ダイセル化学は9日、米国法人ダイセル(ユー・エス・エー)コーポレーテッドがソルビン酸およびソルビン酸カリの米国内の販売をめぐり独禁法違反容疑で起こされていた集団民事訴訟問題が円満解決した、と発表した。
 ダイセル(ユー・エス・エー)コーポレーテッドは同社の100%子会社で、米国で販売している食品防腐、防カビ用のソルビン酸、ソルビン酸カリについて、カリフォルニア州の間接購入者から同州独禁法に照らし損害をこうむったとして同州高等裁判所に提訴されていた。
 同社と現地会社はこれについて、諸般の事情を考慮、原告側と和解することにしたもので、和解金額は約250万ドル(約2億7,000万円)。
 ダイセル化学ではこの分の支出については特別損失として、これに見合う特別利益と合わせて計上する方針なので、2001年3月期の単体、連結決算への影響はないとしている。