2000年06月09日 |
住友化学と大倉工業、液晶ディスプレー偏光板で合弁会社設立 |
今秋めどに丸亀に新ライン建設 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:大倉工業、住友化学 |
住友化学工業と大倉工業は8日、液晶ディスプレー(LCD)用偏光板(偏光フィルム)の生産を目的とした合弁会社「オー・エル・エス」を発足した、と発表した。今年10月の運転開始予定で、大倉工業内(香川県丸亀市)に製造設備を建設する。 新会社は本社を住友化学内に置き、資本金10億円、両社折半出資により5日付で設立。社長は住友化学の長岡宏行・光学製品事業部事業部長、専務には大倉工業の鴻池正幸・新規材料事業部長が兼務で就任した。 LCD市場は、大型モニターや液晶テレビなどの本格的な立ち上がりなどにより、今後も大幅な成長が見込まれており、偏光板も不可欠な部材として需要の増加が期待されている。両社は、偏光板の生産について以前から協力関係を築いてきたが、今年10月の運転開始に向け、合弁で大倉工業内に年産400万平方メートル能力の新ラインを建設、両社でこれまで培ってきた精密延伸加工技術を融合することで、早急的な安定供給体制の構築を目指すことにした。なお合弁会社で生産する偏光板は、全量住友化学が引き取り、製品化する。 住友化学は液晶ディスプレー用光学機能性フィルムの総合メーカーとして、今回の大倉工業をはじめとした事業基板強化策を通じ、ユーザーのニーズに応えていくとともに、さらなる事業の拡大を目指していく方針。 |