2000年06月09日 |
旭化成、川崎でスチレン系特殊透明樹脂を増強 |
12月めどに1万5,000トンアップ~4万トン体制に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成工業は8日、スチレン系特殊透明樹脂「アサフレックス」について、12月の完成予定で川崎において1万5,000トン増強、生産能力を4万トンに引き上げる、と発表した。アサフレックスは今年4月に増強したばかりだが、内外の需要が予想を上回る勢いで拡大していることから、2次増強を決定した。 同社は、スチレン系特殊透明樹脂の最大手であり、合成ゴム・エラストマ-事業を競争優位事業に位置付け、特殊品を中心に事業の強化・拡大を進めている。アサフレックスは、ペットボトルラベル向けのシュリンクフィルムや家電部品の包装材(ブリスターケース)のほか、現在ブームとなっているスケルトンタイプの商品向けに、国内外で需要が急速に拡大している。またリサイクルが容易なことに加え、塩ビ代替素材としても注目されている。 同社は今年4月に併産設備の能力を5,000~1万トン増強したばかりだが、需要が好調なことに加え、3月末にフィリップスのスチレン・ブタジエン・コポリマー設備で発生した事故の影響もあって、引き合いが急増していることから、早くもフル稼動になっているため、さらなる増強を図ることにしたもの。 |