2000年06月08日
中国のポリオレフィンの輸入、4月は激減
LDPEは累計も前年を13.4%下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンメーカー筋がこのほど入手したデータによると、中国の4月のポリオレフィンの輸入通関数量はいずれも前月と前年同月の両方を大きく下回った。最大の対中輸出国である韓国とそれに続く日本からの輸出が激減したことによる。
 その要因について、わが国のポリオレフィンメーカーの多くは、中国の提示価格が両国のポリオレフィンメーカーや商社の希望価格をかなり下回ったことと、両国の春の定修・運休プラントの規模が前年以上に大きく輸出余力が乏しくなったことを挙げている。また、中には、中国政府がこれまで以上に国産レジンの消化を強く需要家筋に働きかけたことが影響しているとの見方もある。
 同国によるポリオレフィンの4月の輸入通関実績は、LDPEが12万1,360トン、HDPEが6万7,860トン、PPが13万1,125トンとなっている。前月比は、LDPEが89.5%、HDPEが67.2%、PPが81.6%ということになる。また前年同月比は、LDPEが67.2%、HDPEが76.4%、PPが90.1%となっている。
 この結果、1月から4月までの累計はLDPEが45万8,038トン(前年同期比86.6%)、HDPEが34万6,061トン(同124.4%)、PPが56万711トン(同112.2%)となった。いずれの場合もLDPEの縮小が目を引く。