2000年06月07日
中央化学、プラ容器リサイクルの新製品6種を発売
新型廃プラ減容機も合わせてスーパーでの普及目指す
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:中央化学

 プラスチック製食品包装容器の大手メーカーの中央化学はこのほど、使用済みプラスチック製食品包装容器のリサイクル品として新たに6種類の製品を追加開発し、販売に乗り出した。これで同社のリサイクル商品は合計17種となった。
 今回発売の6種類の新製品は、いずれも主としてスーパーマーケットの店舗内で利用されることを念頭に置いて開発されたもの。同社ではこれを機に、既存の11品種を加えたリサイクル製品の総合利用プラン「エコショップ プラン」の採用を全国のスーパーマーケットに提案する活動も開始した。また同社では、新規リサイクル6品目に並行して研究開発を進めていた廃プラスチックの減容機の新型機の開発にも同時に成功したので、この採用も各スーパーに働きかけていくことにしている。
 中央化学が新たに開発したリサイクル製品は(1)買い物かご(商品名・エコバスケット)(2)装飾用レンガ(同・エコレンガ)(3)POP用発泡ボード(同・エコボード)(4)重量物運搬用台車(同・エコキャリー)(5)冷ケースの食材の下敷シート(同・エコシート)(6)装飾用木材(同・エコウッド)--の6種。
 同社が全国のスーパーマーケットを対象に普及を目指す「エコショップ プラン」は、各スーパーがこれらの新製品と既存のベンチ、テーブル、いす、ゴミ箱、床材--などを合わせた多彩なリサイクル製品を積極的に採用すると同時に店内ポスターでそうした活用状況を分かりやすく示してリサイクル活動に対する消費者の理解を深めるようにしていくというもの。流通業界へのこうした内容の提案は同業界では初めて。
 一方の新型減容機(プラローター・スーパーシリーズ)は、魚箱のようなかさばる廃プラスチックを使用終了の現場で20分の1から30分の1の容積に減容するもの。摩擦熱を利用する簡易・省エネ型で、処理能力は魚箱向けの場合で1時間当たり400~500箱(約100キログラム)。

<参考>中央化学が提案する“環境にやさしい店舗”の紹介ポスター
http://c-nt.co.jp/news/PlaRecycle.jpg>