2000年06月07日 |
VCM中国向け6月輸出価格、600ドルで決着 |
アジアメーカー、EDCの下げ圧力強める |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーなどVCM(塩ビモノマー)メーカーが進めてきた6月の中国向け輸出価格は、CFRトン600ドルで決着した。 日本メーカーでは当初、6月価格を5月とステイとする方向で交渉を進めてきたが、PVC(塩ビ樹脂)価格の軟化が進んでいることもあり、5月比20ドルのダウンでの決着となったもの。 VCMのアジア市況は、中国向けが4月はCFR・トン660ドルに上昇していたが、PVC(塩ビ樹脂)価格の軟化もあって5月は620ドルで最終的に決着している。 業界筋では、中国のファンダメンタル強く、需要減少は一時的調整局面だとする見方が支配的となっており、原料のEDC(二塩化エチレン)、ナフサ価格水準を考慮すると、これ以上の軟化はあり得ないと見ている。 EDC価格についても、現在は450ドル前後での推移となっているが、アジアのVCMメーカーでは下げ圧力を強めており、米国EDCメーカーとの間で駆け引きが続いている。しかし、米国ではか性ソーダ市況軟化もあり、ECU確保のため価格維持に動いており、まもなく決着する下期のオーストラリア向けか性ソーダ輸出価格交渉にも注目が集まっている。 |