2002年02月21日 |
DIC、バイエル米国子会社の有機顔料事業買収 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:BASF、大日本インキ化学工業、バイエル |
大日本インキ化学工業(DIC)は、米国の100%子会社サンケミカルを通じて、バイエルの米国子会社であるバイエルコーポレーションと、同社の有機顔料事業を買収することで基本合意した。現在関係当局に手続き中で、4月1日の完了を目指している。 DICは日米欧アの世界4極に有機顔料の生産拠点を持ち、事業基盤を確立してきた。しかし、主力は印刷インキ、塗料、プラスチックなどに使われるフタロシアニン、アゾなどが中心で、自動車など工業用などに使われるペリレン、キナクリドンなどは世界市場でチバ・スペシャリテイ、BASFなどにやや遅れをとっていた。 今回の買収は、手薄だった米国における自動車用、工業用などの有機顔料事業の強化策となる。買収の対象はサウスカロライナ州にあるバイエルコーポレーションのBushy Park工場内の有機顔料プラント、研究所、試験設備、パイロットプラントのほか、営業権、知的財産権なども含まれている。これに伴い、約180人の人員がサンケミカルに移管する。 |