2000年06月06日
中国からの引き合い、L-Lも活発に
輸入保証金の大幅減額が作用か
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、L-LDPEについても中国からの引き合いがここにきて活発になってきた。引き合いの中には、価格面であるていどの底上げを認めるケースもあるという。このため日本国内のL-LDPEメーカーの間には、他の汎用樹脂同様に久方ぶりに強気で中国との輸出商談に臨めると期待する向きが増えている。
 商社の中には、中国側が再び活発な引き合いを寄せてくるようになった最大の要因として、同国政府が輸入保証金を従来の2分の一に減額する措置に踏み切ったことを挙げる向きが多い。また、これまでの買い控えによって在庫が不足気味になってきたこと、さらには最近のナフサの再騰に伴って同樹脂の国際相場も上昇が必至との見方が中国国内に広がってきたことも少なからず作用していると見られている。
 日本のLーLDPEメーカーによる中国向け輸出の5月のCIF価格の多くは、トン当たり650~660ドルであった。これを6月には少なくとも20ドル前後引き上げたいという向きが多数を占めている。