2000年06月01日 |
3QのPXアジアコントラクト価格、まもなく打ち出しへ |
2Q比50ドル前後アップでの打ち出しが濃厚に |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:エクソンモービル |
3QのPX(パラキシレン)アジア向け輸出価格はまもなく打ちされるが、欧米では値上げオファーが出始めており、アジアでも50ドル前後の引き上げが打ち出される公算が強まっている。 2Qのアジアコントラクト価格は、3月はじめに1Q比70ドルアップのCIFトン530ドルが打ち出され交渉が続いているが、最終的には510ドルでの決着に向かっている。しかし原油など原料価格が再び上昇に転じるなど、採算的に厳しい状況が続いていることもあり、一段の価格引き上げを望む声が強まっている。 こうした中、欧米ではエクソンモービルが2Q比2.75セントアップのポンド26セント(トン約570ドル)を打ち出したが、エクイスターも同値で追随、各社が引き続き価格上げに動き始めている。 一方、アジアの需要面では、2Qはポリエステル、PET向けに本来は需要期である時期に当たるが、今年は1Qまでの中国での在庫積み増しもあって4月以降引き合いが鈍化、ポリエステルメーカを中心に減産を強化する動きが見られている。しかし、中国市場でのポリエステルの需要は底堅く、今年も年率2桁での成長が確実視されていることもあり、在庫水準・価格動向によっては、急速な引き合い回復となるとの見方が支配的となっている。 |