2000年06月01日
日本ゼオン、今期設備投資計画はCOPやトナー増強など72億円
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

 日本ゼオンは今期、設備投資として前期比9億円減の72億円(工事ベース)、研究開発費には58億円を投じる計画だ。同社はここ数年で多くの設備投資を実施しており、投資はほぼ一巡、当面は大型投資の予定はないようだ。
 今期中の主な計画は、水島支社のシクロオレフィンポリマー(COP、商品名ゼオノア)設備増強と、徳山工場の重合法トナー増強で、COPはすでに4月に完成、生産能力は2,000トン増え年産5,000トンとなっている。一方の重合法トナーは、現有年産500トン設備を3倍増の1,500トンに増強するもので、7月に完成する。
 また今期減価償却費は70億円の予定で、設備投資が2億円上回るものの、ここ数年で必要な設備投資はほぼ一巡したとしており、当面は大型の投資計画はないという。
 なお連結ベースでは、設備投資で90億円、減価償却費も90億円を計画しており、子会社のオプテスがゼオノアを用いたバックライト導光板が韓国向けを中心に好調なことから大型成形機の増設として数億円の投資を計画している。