2000年06月01日 |
ライオンデル、2003年初頭めどにオランダでPO/SM併産設備建設 |
バイエルとの合弁計画~PO28万5,000トン/SM64万トン |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:バイエル、ライオン |
米ライオンデルケミカルは米国現地時間の30日、PO-11としてオランダで計画していたPO(プロピレンオキサイド)/SM(スチレンモノマー)併産設備の建設を決定、ABBルーマス・グローバルとの間でLOIを締結した、と発表した。今後30日以内に最終契約する予定で、2003年初頭の稼動をめどに、PO年産28万5,000トン/SM64万トン設備を建設する。なおライオンデルは、独バイエルと戦略的提携を結んでおり、現在合弁計画として交渉を進めている。 ライオンデルは現在、欧州においてロッテルダムのBotlekと南フランスのFos-sur-Merに、米国ではテキサス州チャンネルビューとベイポートにPO設備を有している。今回のプロジェクトは、もともと旧アーコ・ケミカルが計画、その後ライオンデルに吸収合併された後1998年に延期されていたもの。新設備は、オランダ・ロッテルダムのMaasvlakteに建設される。ライオンデル独自のPO技術を採用するとともに、世界で最も低コストのPO生産設備となる。 ライオンデルは新設備からの引き取り分の多くを、Botlekで建設中のブタンジオール(BDO)設備向けに消費する考え。BDO設備の生産能力は年産12万7,000トンで、2002年初頭の稼動を予定している。 一方、提携しているバイエルはウレタン原料向けにPOを消費すると見られるが、SMについては数年前にシェルと長期契約を結んでいることから、合弁会社の出資比率を含め、どのような運営形態になるか注目される。 |