2000年05月31日
蘭DSM、オランダでナイロン6樹脂8万5,000トン設備が完成
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:DSM

 蘭DSMは現地時間の29日、オランダのエンメンで建設を進めていた年産8万5,000トンのナイロン6樹脂設備が完成した、と発表した。これにともない、同社が1992年にアクゾノーベルから買収した設備の一部を置き換える。
 同社は、ナイロン6樹脂のグローバルな強化を進めており、今回の新設備は、同社にとって4番目のナイロン6樹脂の投資となる。昨年には米ジョージア州オーガスタで5万トン設備を完成したほか、またナイロン6樹脂を用いたカーペットのリサイクル設備も稼動させている。さらに中国でもGuangdong Xinhui Meida Nylon Co Ltd.との合弁計画として5万トン設備の建設を発表している。
 DSMのエンプラビジネスグループディレクターのJos Goesses氏は、「ナイロン6樹脂のグローバルな成長は、我々のグローバルポートフォリオ戦略における重要な土台となる」とし、さらに「今回の新重合設備がエンプラ分野における優れた樹脂の一つとして、さらなる成長に寄与するものと確信している」と語った。
 また同社は、ナイロン6樹脂への最近の投資が、DSM Fiber Intermediatesのカプロラクタム戦略もサポートするものである、と説明している。