2000年05月30日 |
チッソ、台湾CGPCへPVC技術をライセンス |
中国広東省で年産16万6,000トンのPVC設備建設 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:チッソ |
チッソは30日、台湾聚合化学品USI Far East Corporation(USIFE)と聯成石油化学Union Petrochemical Corporation(UPC)のコンソーシアムとの間で、4月27日付で重合技術および特徴のある脱モノマー技術を含むPVC技術供与契約を締結した、と発表した。 USIFEとUPCの子会社である華夏プラスチックChina General Plastics Corporation(CGPC)がこのプロジェクトを遂行する。 CGPCは、年産30万トンのVCM(塩ビモノマー)、18万トンのPVCを生産、併せてパイプ、建材材料、シート、フィルム、合成皮革、日用品などの加工製品を製造する一貫メーカー。 USIFE/UPCコンソーシアムは、中国広東省中山市に333万立方メートルの敷地と5千トン級の港湾設備を確保し、石化製品およびその加工事業を開始している。今回、CGPCは年産16万6,000トン規模のPVC設備を建設、2002年春の完成を予定している。 なお、チッソがCGPCに対する技術供与は、今回が2回目となる。 同社は、1997年と1998年に中国滄州化工に対し、2期合計23万トンのPVC技術をライセンスしており、今回のライセンスを含めると、全世界で同社プロセスを採用した生産量は120万トンを超えることとなる。 また、脱モノマー技術については、近年の環境問題への対応もあり、現在世界中で70基以上の同社技術の脱モノマー設備が稼動している。 同社では、今後もPVC技術のライセンス活動を積極的に進めていくとしている。 |