2000年05月29日 |
三菱化学、高倍速書込対応CD-RWと大容量CD-RWを発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学メディア |
三菱化学は29日、7月初旬から子会社の三菱化学メディアを通じて、高倍速(4~10倍速)書込対応CD-RW(書換え可能なコンパクトディスク)「RW74EU1」と、大容量(700MB)のCD-RW「80QU1」の2製品を発売する、と発表した。 今回発表した2製品のうち、RW74EU1は、同社が新たに開発した記録膜を相変化記録層に採用することで、高倍速かつ精緻な書込みを実現している。CD-RWは、結晶とアモルファス(非晶質)間との相変化により、デジタル記録を行うが、従来のCD-RWは、相変化による記録を行う際に、相変化記録層に結晶核や粗大結晶粒が発生、書換の高速化を阻害するとともに、再生時のノイズ発生の原因となっていた。今回同社が開発した「スーパーユーテクティック(共晶径相変化)記録膜」を相変化記録層に採用することで、記録時に結晶核や粗大結晶粒の生成をともなわず、迅速な相変化による書込速度の高速化とノイズフリーな記録/再生、安定した長期保管性を実現した。また最新規格のオレンジブックパートIII Volume.2 V1.0に完全準拠しているため、今後発売される各社の最新規格対応のCD-RWで書換えが可能なほか、高精密な基板成形技術によりディスクの面振れを最小化、高速記録/再生時のエラー発生を抑制している。 一方、RW80QU1は、独自の高精密基板成形技術を用い、狭いトラックピッチを精密に再現することで、従来の650MBから700MBに記録容量を増加することに成功した。またオレンジブックパートIII Volume.1に完全準拠、同規格に対応したCD-RWドライブで書換えが可能。 |