2000年05月23日
出光興産、資本金10億円から300億円へ増資を決定
第三者割当による普通株式も発行、株式上場も検討へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は23日、同日開催の臨時株主総会および取締役会で、資本金を現在の10億円から300億円へ増資することを決定した、と発表した。
 第三者割当により配当優先株式290万株(1株の払込金額1万円を)発行するもので、東海銀行、住友銀行、住友信託銀行、東京海上火災保険、住友生命の各社が割当先となる予定。株式の払込予定日は6月1日を予定している。
 また、優先株発行後は第三者割当による普通株式を発行、さらに外部資本導入の方針も決め、株式の上場も検討する。
 同社は、財務内容改善を目指し、一昨年に1998年度を初年度とする5ヵ年の中期経営計画を策定、借入金の大幅な削減と自己資本の充実を図ることを決め、改善が進んでいる。
 しかし、金融機関の合併や会計基準の大幅な改定など、金融環境が大きく変化していることもあり、各社に新たな対応が迫られている。
 こうした中、同社では安定した経営を行うため、全面的に間接金融から脱却、市場からの直接資金の調達に対応する必要があると判断したもの。