2000年05月22日
三菱化学、アクリル酸およびエステル誘導品事業強化
SAPは一貫管理体制、エマルジョンなど共同開発を強化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、アクリル酸および同エステル事業の競争力強化を図るため、4月にSAP(高吸水性樹脂)グループをオキソアクリルグループに移管したが、エマルジョンなどアクリル誘導品の展開を強化するため、関係会社との共同開発体制を一段と強化する方針だ。
 SAPについては、機能化学品カンパニーから化成品カンパニーオキソアクリレート事業部に移管、一貫した管理体制としユーザーニーズの対応のスピード化を図る。
 アクリル酸エステル誘導品では、エマルジョン事業を行う中央理化工業など関連会社との提携を強化、新商品の共同開発など自社技術の活用を図る。
 同社ではアクリル酸および同エステルの原料からの一貫体制メーカーとして、外販サプライヤーとしての高い競争力をもつが、今後は自社技術の強みを生かし誘導品展開を強化、事業拡大を図る方針。
 また、供給体制についても、日本は国内中心に、アジアなど輸出については海外からの供給を目指す方針で、引き続きなアジア現地化も視野に入れた展開を図るとしている。