2002年02月19日
日石三菱のマレーシアLNGプロジェクト、ガス会社3社と長期販売契約調印
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝国石油、三菱商事

 日石三菱は19日、同社が出資するマレーシアLNGティガ社が、日本のガス会社3社(東京ガス、東邦ガス、大阪ガス)に対し2004年4月以降20年間にわたって、最大160万トン/年のLNG供給を行うことで合意し、同日.売買契約書に調印したと発表した。。マレーシアLNGティガ社にとっては、昨年4月の東北電力に次ぐ2番目の売買契約締結となる。
 
 マレーシアLNGティガ社は、国営石油会社ベトロナスと日石三菱、シェル、三菱商事などとの合弁会社で、天然ガスの液化およぴLNGの販売・出荷を行う。サラワク州ピンツルにLNGプラント2系列(生産規模1系列当たリ340万トン/年)を建設中で、2002年末完成の予定。
 
 同プロジェクトの上流部門では、日石三菱の石油開発を担当する日本石油開発をはじめ、石油公団、帝国石油、三菱商事が出資する日石マレーシア石油開発及び日石サラワク石油開発がシェル、チャリガリ(ベトロナスの子会社)とともにサラワク沖の複数のガス田を開発、原料ガスを生産する。下流部門では、マレーシアLNGティガ社が原料ガスの液化、販売を行う。
 
 日石三菱は同プロジェクトで、日本企業として初めてLNG事業を探鉱・開発から供給まで一貫して手掛け、日本をはじめ他のアジア諸国にエネルギーの安定供給を行っていくことになる。