2000年05月19日
三菱化学、有価証券の退職給付信託を設定
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は19日、連結決算における2001年3月期以降スタートする新退職給付基準による積立不足(変更時差異)の一部について、時価約180億円の保有有価証券で退職給付信託を設定した、と発表した。4月4日の単独・連結業績予想の修正において、連結決算における2001年3月期以降スタートする新退職給付基準による積立不足(変更時差異)のうち、約300億円を有価証券の退職給付信託として処理するとしていたもので、今回その一部を実施するもの。
 今回の退職給付信託設定にともない、2001年3月期単独および連結決算において、当該有価証券の時価180億1,100万円(簿価64億2,600万円相当)を特別損失として計上するとともに、時価と簿価の差額115億8,500万円が信託設定益として特別利益に計上することを確定した。これは単独決算の退職給付信託予定額(信託設定益160億円)、連結決算の退職給付信託予定額(信託設定益190億円)の一部に該当する。なお今回の件については、2001年3月期の業績予想に織り込み済みとなっている。

退職給付信託による損益計算書への影響(単位百万円)
(特別損益の部)
特別利益 11,585
特別損失 18,011
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特別損益 △6,426

会計基準変更時差異および退職給付費用の見通し(単位億円)
                連結    単独
退職給付債務        3,450 2,322
年金資産および引当金残高  2,180 1,469
年金過去勤務費用一時償却    323   319
有価証券退職給付信託[時価]  300   319
会計基準変更時差異       650   284

退職給付費用(単位億円/年)
勤務費用他           190   123
変更時差異償却(特別損失)   110    57
     計          300   180