2000年05月18日 |
住友化学の連結決算、経常利益が38.7%増に |
住友製薬の業績拡大等も寄与、今期は中間配当復活 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学、住友製薬 |
住友化学工業は18日、平成12年3月期の決算概要を発表したが、この中では、営業利益が同18.4%増、経常利益が同38.7%増といずれも高い伸びとなっている点が目を引く。これには、住友製薬や持分法適用会社の業績が好調であったことが少なからず作用していると同社では説明している。 また営業活動によるキャッシュ・フローが262億円増加して1,203億円となった点も注目されている。これに伴い同期の現金および現金同等物は142億円増えて778億円となった。 基礎化学部門の売上高は、機能性フィルムやカプロラクタムの好調、シンガポールにおけるアクリル酸・MMAの生産開始などから164億円増えた。石油化学部門の売上高は、SMの販売増と市況の改善、樹脂加工会社の新規連結子会社への組み入れ等によって261億円増加した。この結果、基礎化学・石油化学セグメントの売上高は426億円増えて5,137億円、また、営業利益は前期並みの117億円となった。 一方、精密化学部門の売上はスーパーエンジニアリングプラスチックスやエポキシ樹脂などの好調で58億円増えて1,643億円となった。農業化学と医薬品部門を加えたスペシャリティ・ケミカルセグメントの売上は、154億円減少して4,131億円となった。営業利益は89億円増の552億円である。 なお今期から1株当たり3円の中間配当を復活し、期末配当も3円で実施する予定。 |