2000年05月18日
住友化学、香西社長、米倉専務が会見
香西氏「本流の剛球タイプ、21世紀任せられる人」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、住友製薬

 住友化学工業の香西昭夫社長、米倉弘昌専務の両氏は18日午後記者会見し、トップ交代にあたっての経緯や感想を述べた。両氏の主な発言内容は次の通り。

[香西昭夫社長]後任社長に内定した米倉専務は、外国畑、営業畑、経営企画畑と幅広く歩いてきた。当社にとっては長谷川周重さん、土方武さんの直下で仕事をしてきた“本流”の人であり、私の下でも予算や企画、国際関係など総合計画担当責任者として一緒にやってきた。今の当社の中期経営計画は彼を中心にまとめられたものだ。剛球、直球型だが人柄は誠実で、誰からも信頼されるタイプ。21世紀の当社を託すにふさわしいと判断した。

[米倉弘昌専務]去年の秋頃、厳しい経済、経営環境の中で「次は任せるから」という意味のことを社長から言われた。そのときは身体が震える思いがしたが、社内的には多くの仕事をかかえていたし、ゆっくり先のことを考える余裕はなかった。
ただ、当社は、一方に住友製薬など、高付加価値型の農医薬、ファインケミカル部門をもち、もう一方にキャッシュフローにつながる石油化学部門があり、それぞれ海外にも拠点をもって展開している。2本の柱をもつ、この強みを活かし、技術力の高い総合化学会社として発展させていきたい。