2000年05月17日 |
鐘淵化学、宇部のSM共同事業から3月末で離脱 |
固定費償却残高、昨年決算の特別損失で一掃 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産、三井化学 |
鐘淵化学工業は、三井東圧化学(現三井化学)などと共同事業化を進めていた宇部地区のSM(スチレンモノマー)について、今年3月の決算において特別損失14億5,000万円を計上、引き取り枠を破棄し共同事業から離脱した。 宇部のSM事業は将来のエチレンセンター構想を目指し、旧三井東圧化学、宇部興産と3社により設備を建設、同社は15%の引き取り枠を確保見合いの建設費用、固定費の償却負担を行い、最終的には合弁会社化を目指していた。 現在の同設備の生産能力は年産29万4,000トン。当初の事業計画時点では同社の将来的なSM購入量を20万トン規模と算出していたが、現在は12~13万トンに止まっている。 また、エチレンセンター構想が中断、輸送コストなどにより原料としての競争力が低下したこともあり、3社間で共同事業を解消することで合意、同社は先行して昨年度決算において償却残高を特別損失として計上、共同事業から正式に離脱したもの。 |