2000年05月16日 |
日化協首脳会見、次期会長に香西昭夫住友化学社長 |
副会長4氏も内定、三浦氏は相談役に就任 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:旭化成、住友化学、東ソー、日本触媒、三井化学、三菱化学、日本化学工業協会 |
日本化学工業協会の三浦昭会長(三菱化学会長)、香西昭夫副会長(住友化学工業社長)の両氏は16日記者会見し、役員の任期満了に伴い、次期会長に香西氏、また副会長には中西宏幸三井化学、山本一元旭化成工業、田代圓東ソー、会田健二日本触媒の各社長を内定したと発表した。三浦氏は同協会相談役に就任する。定時総会は5月25日開催の予定。 [三浦会長の話]会長に就任した1998年、日本経済は不況のドン底にあり、化学産業も経営が苦しかった。その後、経済環境はどうやらリカバリーし、景気にも次第に明るさが戻ってくるようになった。 そうした中で、化学産業自体がかかえている問題をどうとらえ、社会に対して本来の役割をどう果たしていくかが、日化協としてのテーマだった。とりわけ化学物質の安全管理の問題は最重要の課題だった。 日化協は国際的な連携の中でこれらの問題に取り組もうと、ICCAを軸に対応する一方、事務局組織を拡大し、対外的な広報活動に力を入れてきた。 環境ホルモンの問題など、まだやるべきことは多いが時代の背景の中で多くの問題が提起され、日化協としてもそれなりの活動はできたと思う。次期会長の香西さんとは、長く一緒に行動してきた仲なので問題点などよく承知しておられる。細かい引き継ぎなど、必要ないと言ってよいほどだ。 [香西昭夫氏の話]三浦さんは日本経済が最悪だったときに会長を引き受けられた。日化協創立50周年という節目のときでもあった。しかし、この2年間に日化協を革命的と言ってよいほど大きく変えられた。 化学物質の安全性への対応の強化、国際的な活動の展開、また長期にわたる研究活動、国際電話やインターネット導入による情報活動、内部にあっても13の委員会を9委員会に減らすなど大変革をやられた。 エンドクリンなど安全性に対する問題の解決に日化協が果たすべき役割は大きい。引き続き国際活動を強化し、政府や関連業界、地域社会とのコミュニケーションを大事にしながら化学業界の果たしている役割をもっと認識してもらうようにしたい。 21世紀への窓口になる仕事を私なりにさせてもらうつもりだ。 |