2000年05月15日
4月のエチレン生産、前年比95%の58万600トン
3プラントが定修、98年10月以来の60万トン割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、東ソー

 通産省基礎産業局が15日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、4月のエチレン生産量は58万600トンとなった。前年同月の実績を5%下回っている。前月に対しても8%の縮小となる。エチレンの月間生産量が60万トンを割り込むのは98年10月の57万5,300トンいらい1年半ぶり。
 4月の生産量がこのように前年同月と前月の両方を大きく下回ったのは、定修による運休プラントの数が3基と多かったためと見てよい。山陽石油化学・水島工場内の年産44万3,000トン(定修実施年ベース、以下同)設備が3月14日から4月1日まで、昭和電工・大分工場の同50万5,000トン装置が3月14日から5月3日まで、そして東ソー・四日市工場内の同48万8,000トンプラントが3月17日から4月19日までそれぞれ運休した。
前年同月の定修・運休プラントは出光石油化学・千葉の同37万4,000トン設備だけであったが、今年はそれが3基に拡大、また、前月に対しては運休期間の長さが大きく異なったことが作用して大幅なマイナス成長となった。
 この結果、今年1月から4月までの総生産量は255万8,500トンとなった。前年同期の実績は255万4,900トンであったので、今年は0.1%増ということになる。