2000年05月12日 |
日商岩井と旭化成、中国塩鍋峡化工廠のか性ソーダ設備受注 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:旭化成 |
日商岩井は12日、旭化成工業と共同で、中国甘粛省蘭州の塩鍋峡化工廠から年産2万トンのイオン交換膜法か性ソーダ設備を受注、4月末に正式調印したことを明らかにした。今回の受注は、昨年末に受注した第1期年産1万トン設備に続くもので、この結果日商岩井/旭化成グループで受注したか性ソーダ設備は合計14件、約115万トンとなった。さらに両社は、大小あわせ数百万トンの商談を進めている。 塩鍋峡化工廠は、中国の無機塩業界において、企業資産、利益、納税額で5本の指に入る亜盛集団(総資産34億400万元)の傘下企業。か性ソーダ設備として、4万トンの隔膜法設備と第1期の1万トンのイオン交換膜法設備を有しています。今回の受注した計画は、既存4万トンの隔膜法設備のうち2万トンをイオン交換膜法に転換するもの。 中国におけるか性ソーダ製造技術は、現在も隔膜法が主流だが、隔膜法はエネルギー消費が大きく、品質が劣る上、アスベスト使用による環境への影響もあることから、イオン交換膜法への転換が急務となっている。 中国政府は甘粛省を含む中西部地区の開発促進のため、重点政策を打ち出しており、同地区における資金投下、インフラ整備等、国としての支援策が強力に進められているなど、今後同地区におけるビジネスチャンスは広がってゆくと見られていまる。こうしたことから、亜盛集団・塩鍋峡化工廠も今後か性ソーダ設備の第3期、第4期増強、塩化ビニル樹脂設備建設などについて、計画の具体化を進めている。 中国では、塩素需要好転の追い風を受け、か性ソーダ商談が活発化しつつあるが、日商岩井/旭化成グループは今回の成約を弾みに、年内に商談が予定されている数件のか性ソーダ案件についても、連続受注を目指す。 なお日商岩井/旭化成グループは、昨年5月末にも中国浙江省の巨化集団公司から年産2万トンのイオン交換膜法設備を受注している。 |