2000年05月11日
日本ポリオレフィン、川崎でL-Lの生産を再開
シングルサイト触媒PEとの並産を開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリケム

 日本ポリオレフィンは、川崎工場内で気相法L-LDPEの生産を再開した。
 98年夏に若干手直しして、シングルサイト触媒ポリエチレン(商品名ハーモレックス)用に利用してきた年産6万7,000トン能力の気相法PE設備を再度活用して生産を開始したもの。今後同設備では、これら2種類のポリエチレンを需要見合いで切り替え生産していく。
 今回の措置は、これまで大分(大分エルエル大分工場)で稼動してきた気相法L-LDPEとHDPEの並産設備(同6万3,000トン能力)の運転を3月末をもって休止したことに伴うもの。同社は、これによって両ポリエチレンをより合理的な体制で生産していけることになると説明している。
 もっとも同社では、大分での生産休止によって既存のL-LDPEの供給力が不足することが確実となっているので、日本ポリケムとの間で実施しているスワップの数量を拡大することになるようだ。これまでは、HP-LDPEとHDPEを合わせて年間1万5,000~2万トン供給し、代わりに等量のL-LDPEを引き取ってきたが、今年度はそのスワップ量を3万トン程度に増やすことになる公算が濃厚だ。