2000年05月10日
サカタインクスと東洋インキ、資本提携で合意
相互に約10%の株式を保有、業務提携を円滑に推進
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:サカタインクス、住友化学、東洋インキ

 サカタインクスと東洋インキ製造は10日、昨年11月に合意した業務提携を円滑に推進するため、両社が相互の株式を保有することで合意した、と発表した。
 東洋インキはサカタインクスの株式のうち、住友化学が保有する626万株(サカタインクスの発行株式の9.99%)を取得する。一方、サカタインクスはこれに相当する額の東洋インキの株式を取得予定で、その詳細検討を現在進めている。
 業務提携では、1)生産分野では、オフセットインキ、ゴム凸版インキの一部製品について、生産面の合理化を目的に生産の集約化も視野に、両社の生産設備を最大限に活用した生産の補完を行う。 2)物流分野では、4月1日に両社の物流子会社を統合、新物流会社「ロジコネット」を設立し、輸配送コストの低減と容器リサイクルなど環境負荷低減に積極的に取り組む。3)デジタル事業分野では、両社の持つデジタル関連機器、ソフトウエア商品を相互に補完、オープンワークフローを基本コンセプトに、グラフィックアーツ分野における一貫したシステムソリューションを提案することで、ユーザーのデジタル化への対応を行う。4)国際事業分野(北米、東南アジア、欧州)では、原材料の供給補完ならびに生産設備の相互活用などにより提携の実を挙げながら、両社の現地法人間の最も効率的な提携ないしは統合の形態を詰める、としている。