2000年05月10日
アジアのポリオレフィン市況、依然として下降
中国など消費国が買いを手控え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋やポリオレフィン業界筋によると、アジア地域におけるポリオレフィンの市況は5月に入っても引き続き下降線をたどっている。
 週明けの各樹脂のトン当たりの平均相場は、HP-LDPEが720ドル、L-LDPEが640ドル、HDPEのフィルム用品種が670ドル、射出成形用が640ドル、PPの射出成形用が530ドル、OPP用が580ドル、ブロックコポリマーが640ドル--などとなっている。
 4月下旬に比較すると、HP-LDPEは30ドル、L-LDPEは60ドル、HDPEは50~70ドル、PPの射出成形用やコポリマーは90ドル、OPP用は40ドル、それぞれ下がっている。 商社の多くは、中国など輸入国のユーザーの間に先安感が広まって、買い注文を手控える動きが一段と顕著となってきているのが最大の要因と判断している。また、韓国の樹脂メーカーの中に安値を提示するところが出てきたことが事態を一層深刻なものにしていると指摘する向きもある。