2000年05月10日
ポリオレフィン値上げ交渉が本番入り
キロ5円なら受け入れの需要家も
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各社と樹脂加工メーカーなど需要家各社との間の価格修正交渉が大型連休明けとともに本格化してきた。
 樹脂加工メーカーや家電メーカーの中には、上げ幅をキログラム当たり5円に縮小することを条件に受け入れを表明するところが出始めている。ポリオレフィン各社が目指す上げ幅は同10円だが、需要家側の多くはそれを半額に圧縮するよう求めているもの。
 これは、出発原料ナフサの4~6月期の価格がキロリットル当たり2万300~2万700円の間に納まる公算が濃厚になってきたとの判断によるもの。当初樹脂メーカーの多くは、同期のナフサ価格を同2万3,000円前後と予想していた。つまり、昨年第4・四半期に比べて同5,000円内外の上昇が避けられないと想定し、それを転嫁するには同10円の値上げが必要と主張していた。
 しかしその後の国際スポット相場や為替の動きから判断すると、同期のナフサ価格が当時の予想を下回るレベルにとどまるのは確実となってきており、したがって樹脂メーカー側も上げ幅をあるていど縮小する構えにはある。