2000年05月10日 |
ティコナとDSM、欧州で2003年めどにPBT合弁 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:DSM |
独セラニーズ傘下のティコナと蘭DSMエンジニアリングプラスチックスは現地時間の9日、2003年の生産開始をめどにPBT(ポリブチレンテレフタレート)合弁会社を設立、欧州においてワールドスケールの生産設備を建設することで覚書(MOU)を取り交わした、と発表した。 説明によると、今回の共同によるPBTの増設は、エンプラとして最も成長する市場の一つと言える自動車および電気電子産業のニーズに応える責任が両社にあることを示すものであるとしている。 DSMエンジニアリングプラスチックスのビジネスグループディレクターであるJos Goessens氏は、「DSMは、エンプラにおけるグローバル・ポートフォリオ戦略の一環として、ここ数年世界スケールでポリマー設備に投資してきた。それは、米オーガスタ、蘭エメン、中国におけるナイロン6樹脂や、ドイツにおけるダウとのポリカーボネート合弁事業などであり、さらにコポリエステルArnitelや46ナイロンStanylのデボトルネッキングなどに表れている。今回の覚書の調印は、我々のポートフォリオにおけるポリマー事業早期成長策の一つとして、世界規模のプラントで低コストの生産を実現するものである」と語った。 一方、セラニーズの役員でティコナの会長兼CEOのEd Munoz氏は、「この覚書は、エンプラ分野における急激な成長に対するティコナの責任を示すものである。これは我々がポリエステル事業を強化する一方で、合弁会社がこの市場における我々の優位なポジションを維持・拡大するための一連の戦略的なステップの一つである」と語った。 |