2000年05月09日 |
BASF、1Q業績は売上84億ユーロと史上最高を記録 |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:BASF |
BASFの第1四半期グループ業績は、売上高が前年同期比25%増の84億ユーロと、創業以来史上最高を記録したまた営業利益は9億6,700万ユーロと、低調だった前年同期に比べ69%以上の増加した。 売上は全事業部門が増加しており、販売量が約11%増加したほか販売価格も上昇、為替もプラスに働いた。部門別では、プラスチックス・繊維の47%増を筆頭に、石油・ガスおよび化学品がそれぞれ36%増を記録した。天然ガスの取引では、石油価格の高騰が有利に働き、売上の急激な増加を促した。 また営業利益は、特別費用差引前で41%増加、売上高を上回る伸びを示した。利益面では石油・ガス部門が石油価格高騰で最大の増加を記録、2億4,000万ユーロと5倍に跳ね上がったほか、プラスチックス部門も大幅に上昇した。このため全事業部門の利益は、合計で前年同期のほぼ2倍となる2億2,000万ユーロを記録した。 今後の見通しについてBASFは、下半期はやや落ち着くものの、年末まで事業の形成は健全に推移すると見ている。また前年は中盤から後半にかけて大きく増加したため、今年の増加率はやや鈍化するとしている。なお同社は、今後3年間で年平均10%の営業利益増加という意欲的な目標を掲げているが、達成の見通しは明るいとしている。そのためにはe-コマースの利用拡大もユーザーとの連携を強化するものであるとして、e-コマースによる売上は2005年に全売上の50%以上を占めると予測している。 なおBASFは、6月7日にニューヨーク株式市場への上場を計画しており、米国において投資家の基盤を拡大し、事業活動の水準を向上させる考え。 BASFグループの2000年第1四半期業績は下記の通り。 [2000年度第1四半期業績](単位:百万ユーロ) 2000年1Q 1999年1Q 増減(%) 1999年通年 売上高 8,470 6,773 +25.1 29,473 営業利益 967 571 +69.4 2,009 法人税及び特別 888 637 +39.4 2,795 費用控除前利益 法人税及び少数株 932 552 +68.8 2,606 主持分控除前利益 純利益 464 323 +43.7 1,237 1株当たり利益 0.75 0.52 +44.2 2.20 従業員数 105,174 106,534 -1.3 104,628 [利益の推移](単位:百万ユーロ) 00/1Q 99/1Q 99/2Q 99/3Q 99/4Q 特別費用控除 888 637 708 624 826 前利益 増減(%) +39.4 -25.8 -12.6 +16.9 +123.2 特別費用 44 -85 -328 -334 558 法人税及び少 932 552 380 290 1,384 数株主持分控 除後の利益 [部門別売上高](単位:百万ユーロ) 2000年1Q 1999年1Q 前年同期比(%) 化学品 1,290 948 +36.1 プラスチックス 2,723 1,849 +47.3 及び繊維 染顔料・加工仕上剤 1,689 1,516 +11.4 健康・栄養関連 1,510 1,387 +8.9 石油・ガス 854 656 +36.4 その他 404 447 -9.6 計 8,470 6,773 +25.1 [部門別営業利益](単位:百万ユーロ) 2000年1Q 1999年1Q 増減(%) 化学品 151 166 -9.0 プラスチックス 263 100 +163.0 及び繊維 染顔料・加工仕上剤 171 137 +24.8 健康・栄養関連 151 143 +5.6 石油・ガス 240 47 +410.6 その他 -9 -22 +59.1 計 967 571 +69.4 部門別特別費用控除前営業利益(単位:百万ユーロ) 2000年1Q 1999年1Q 増減(%) 化学品 156 195 -20.0 プラスチックス 220 112 +96.4 及び繊維 染顔料・加工仕上剤 167 161 +3.7 健康・栄養関連 153 155 -1.3 石油・ガス 240 47 +410.6 その他 -13 -14 +7.1 計 923 656 +40.7 |