2000年05月09日 |
三菱レイヨン、PMMA成形材料および小口着色品仕切り価格を値上げ |
6月1日出荷分から、小口着色は100キロ未満を対象 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは、PMMA(アクリル樹脂)成形材料を6月1日出荷分からキロ15円値上げすると同時に、小口着色品についても受注100キロ未満のロットを対象に仕切り価格を引き上げる方針を決め、需要家との交渉を開始した。 アクリル樹脂成形材料の価格修正は、昨年10月にもキロ20円で打ち出されているが、MMAモノマー、アセトンなど原料価格が高騰していることもあり、合理化努力は限界だとして今回の値上げ打ち出しとなったもの。 今回は小口着色品についても、外注着色メーカーの採算悪化が顕著なこともあり、一般品、IR/VR品、UT品などを対象に1回の受注100キロ未満のロットについて、仕切り価格を引き上げる方針を決めたもの。また同時に、グレードの標準化についても交渉を行うとしている。 アクリル樹脂の小口品は、ポリオレフィンをはじめとする汎用樹脂各社が小口取引を見直す動きが顕在化して以来、件数が増加する傾向が強まっており、外注着色メーカーの採算悪化が進んでいる。こうしたことから同社でも今回の仕切り価格の引き上げによる採算是正を図る方針を決めたもので関係各社との交渉を進めていくとしている。 |