2000年05月08日
チバSC、インドで蛍光増白剤合弁会社設立
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ

 チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(チバSC)はインド・ムンバイ現地時間の3日、インドのダイアモンド・ダイ-ケム・リミテッドとの間でダイアモンド・ダイ-ケム社の株式51%をチバ・スペシャルティ・ケミカルズのインド法人が取得することで合意した、と発表した。
 新たに合弁会社となるダイアモンド・ダイ-ケム社は、インドおよびアジア・パシフィック地域において蛍光増白剤の新たなマーケットリーダーを目指す。また、最先端のサプライ・チェーン体制で、アジア・パシフィック地域への供給拠点として、ユーザーのニーズに応えることが可能であるとしており、競争力のある製品レンジの生産に対応している。さらに、市場に近接していることで、製品供給の時間を短縮、チャンスや新需要に短期間で適応することができるという。
 調印式において、ダイアモンド・ダイ-ケム社のジョティ・マヘシュワリ社長は、「チバSCは、蛍光増白剤の世界的なトップメーカーである。ダイアモンド・ダイ-ケムにとっては、インドおよびアジア・パシフィックで増大する蛍光増白剤のニーズへ対応するための、戦略的な選択です。スチルベン生産の現況と顧客の高い要求で、さらに再編成が予想される業界において、我々はは先手を打った」と語った。
 チバSCのコンシューマーケア事業部統括マーティン・リディカー氏は、「この投資は、アジア・パシフィック地域での蛍光増白剤ビジネスを継続的に拡大し、世界でナンバーワンとしてのポジションをさらに強化するというチバSCの取り組みを反映したものである」とコメントした。
 合弁会社化はすでに5月1日付で発足しており後も、引き続きジョティ・マヘシュワリ氏がが社長に就任している。
 ダイアモンド・ダイ-ケムは、インドおよびアジア・パシフィック地域における、スチルベン系蛍光増白剤のリーディングメーカー。蛍光増白剤は、紙や繊維、洗剤業界で使用されており、現在インドのグジャラート州アンクレシュワルとムンバイ近郊ドムビブリの2ヶ所に生産拠点を有している。