2000年05月08日
ベトナム塩ビ合弁のPMPC、資本構成を見直し
ペトロナスが出資を50%に拡大/2002年3Qめどに増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:丸紅

 マレーシアのペトロナスはベトナム現地時間の4日、ペトロベトナムおよびトラマツコとの間で、ベトナムにおける塩ビ樹脂(PVC)合弁会社Phu My Plasitics & Chemicals社(PMPC)について資本構成を見直すことで調印した、と発表した。これにともない2002年第3四半期をめどに塩ビ設備を増設する。
 PMPCは1997年に設立、当初はペトロナスが40%、丸紅が30%、ペトロベトナムとトラマツコがそれぞれ15%出資していた。今回新たに結んだ契約では、ペトロナスの出資比率が50%に拡大する。
 新しい資本構成のもとPMPCは、三星エンジニアリングとEPC契約を結び、4,860万米ドルを投じて次期増設計画を推進する。またPMPCは、ペトロナス傘下のOGPテクニカルサービスとも契約、プロジェクトマネジメントコンサルタントに指定した。PMPCは現在、ホー・チミン市南東85キロのバリア・ブン タウ県にある工業地域の石油化学開発ゾーンに年産10万トンのPVC設備を有している。2002年の第3四半期には、次期計画として輸入代替プロジェクトによる増設を完了する予定。なお原料VCM(塩化ビニルモノマー)については、マレーシアのビニルクロライド・マレーシアから受給する。