2000年05月02日
PEフィルム等の輸入増が加速、3月は史上最大を記録
一気に5,800トンに拡大、1Q計は前年の34%増
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 ポリエチレンフィルムの輸入に一段と加速が付いてきた。日本ポリオレフィンフィルム工業組合がこのほどまとめたところによると、大蔵省が集計した3月のポリエチレンフィルム等の輸入通関数量は
5,843トンで、前月の実績を31.2%、前年同月の数量を25.8%それぞれ上回った。
 同製品の一ヶ月単位の輸入数量としては、今年1月の4,806トンが史上最大規模であったが、3月はそれを大きく上回った。これは、韓国、台湾、マレーシアの三カ国からの輸入がいずれも大幅な伸びを遂げたことによるもの。特に台湾とマレーシアからの輸入量は前年の2倍近くに達している。これら三カ国は、経済発展を加工製品の輸出によって実現する政策を取っているため、同製品の対日輸出にもこれまで以上に力を入れているところ。
 こうした結果、今年1~3月期の同製品の輸入通貨数量は1万5,103トンとなった。前年同月の33.6%増ということになる。わが国のポリエチレンフィルム業界にとっては、いよいよ軽視できない事態になってきたと言えそう。
 同製品の3月ならびに1~3月期計の主要国別の輸入通関数量は次の通り。かっこ内は前年同月比と前年同期比
 
 [3月実績]▽韓国2,046トン(157.5%)▽マレーシア1,158トン(180.4%)▽台湾1,068トン(193.3%)▽合計5,843トン(125.8%)。

 [1~3月期計]▽韓国4,649トン(135.8%)▽マレーシア3,329トン(196.6%)▽台湾2,337トン(103.5%)▽合計1万5,103トン(133.6%)。