2000年05月02日
米・ダウ・ケミカル、2000年1Qの売上が最高記録を更新
1株利益が24%増加
【カテゴリー】:人事/決算
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 米・ダウ・ケミカルは現地時間の27日、2000年1Qの業績を発表した。
 売上高は54億ドルと1Qとしての最高記録を更新した。売上数量の10%増加と価格が12%改善したことにより、前年同期比では10億ドル近い増加となる。
 利息・法人所得税およびEBIT(少数株主持分損益前当期利益)は、7億6,000万ドルへ増加、純利益は4億1,500ドルに達した。1株利益は1.83ドルで、前年1Qの1.47ドルに対し24%と大幅に増加した。
 エネルギー・原料コストが合計7億ドル増大したが、価格改善では5億4,000万ドルに過ぎず、売上数量の2ケタの増加、多様な商品構成、欧州およびアジアの合弁事業の寄与拡大がプラス要因となりEBITが前期比16%増加したとしている。
 地域別ではアジア太平洋市場が26%増、欧州市場12%、中南米市場が10%増加した。
 事業部門では、機能プラスチック製品部門と機能化学品部門が、それぞれ前年同期比14%および21%と売上数量が大幅に増加したが、エマルジョン・ポリマー、ポリウレタン、エポキシ製品および中間体を中心にEBITは原材料、エネルギーコストの高騰により減少している。農業関連製品部門は引き続き堅調で、生産性向上と新製品の伸びによりEBITが前年同期比11%増加した。プラスチック製品部門と化学品部門では、全体でEBITが前年同期比74%増加した。
 2Qの見通しについては、同社ラインハルト副社長兼CFOは、「全事業部門で売上数量の堅調な伸びが見込め、原材料とエネルギー・コストが安定するにつれ利益率も改善する。1株利益率を年率10%拡大するという長期目標を達成できるのは確実だ。」と述べている。


<決算結果>
   2000年1Q 1999年1Q
売上   5,381   4,417(百万ドル)
EBIT   763     665(百万ドル)
純利益    415     329(百万ドル)
1株利益  1.83    1.47(ドル)