2000年05月01日
三菱レイヨン、タイのアクリル樹脂子会社「ダイヤポリアクリレート」として新発足
ブランド名も、9月までに「アクリペット」に統一
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、アクリル樹脂のアジアでの事業展開を強化するため、タイのアクリル樹脂成形材料メーカーの「TPIポリアクリレート」への出資比率を引き上げ子会社化、社名を「ダイヤポリアクリレート」として4月に新発足させた。
 同社では、昨年12月28日付でTPIから60%の株式を買い取っていたが、今回はさらに出資を引き上ることで、「ダイヤポリアクリレート」を同社のタイにおけるアクリル樹脂成形材料の生産拠点として位置付けることにしたもの。
 グレード名についても9月までに、現在のタイでの名称である「クリスタルライト」、輸出の名称「シンコウライトP」を国内の名称である「アクリペット」に統一、ブランド名の一体化を図ることにしている。
 一方、国内では、旺盛な成形材料の引き合いに対応するため、富山事業所において4月に成形材料年産3,500トンの増設を完了、2万7,000トン体制とし、大竹の2万500トンと合わせて国内4万7,500トン体制、タイ8,000トンを加えるとアジア全体で5万5,500トン体制となった。
 同社ではタイ拠点を、国内の大竹工場、富山事業所とともにアジアでのアクリル樹脂生産を3極体制の一角と位置付けることで、一段とアジアでのアクリル樹脂事業を確固たるものとする方針。
 さらに同社では、アジアでの旺盛な需要成長に対応するため、2002~2003年をめどに、アジアでの第2工場建設のFS作業に着手している。